違反給餌の量について
違反給餌グループの投棄する餌の量
違反給餌グループが投棄する量は1週間に1回約200kgだと言われています。これに観光客が与える量が加わりますが、週200kgに比べれば大した量ではないと推定されます。
これだけ見ると大きな量に見えます。給餌を完全に禁止してこの量が無くなってしまうとどうなるでしょう。
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食べ残されて変色した牧草 |
島内には鹿が約600頭以上いますので、1週間の必要量は全体で約12,600kgとなります。
つまり、200kgの餌は必要量のわずか1.5%です。
仮に市街地の鹿150頭だけで考えても1週間の必要量3,150kgに対し約6%です。
しかも投棄された餌は、かなりの量が食べられず残っています。
このオヤツ程度の量が無くなった位で鹿は餓死したりはしません。
宮島の鹿は島内の自然からほぼ全ての餌を得ているのは明らかです。
しかし、鹿にとって栄養価が高すぎて刺激の強い餌を与えるので、こんなわずかな量でも市街地に縛り付けるには十分な量となっています。
そのため地元住民の「鹿を山に返そう」との思いは、今でも達成に至っていません。