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宮島の鹿問題について

「宮島の鹿問題」とは

世界遺産宮島と鹿 広島県廿日市市にある世界遺産「宮島」には、昔から人と鹿が一緒に住んでいました。  戦後に進駐軍のハンティングなどで数を減らしてしまいましたが、鹿を愛する住民たちの保護によって今では600頭以上の鹿が島内に住んでいるといわれています。  しかし近年、鹿たちの健康を害したり、鹿たちの住んでいる自然環境を壊しかねない問題が起きています。 近年の宮島の鹿をめぐる動き  昔から宮島の人たちに愛され保護されてきた鹿たちですが、1980年代ごろから市街地に出てくる鹿が多くなり、糞の匂いがひどくなったり人の食べ物を奪ってしまったり、ちょっかいをかけた人に怪我をさせたり、鹿と人との間に様々な問題が増えてきました。    (死んでしまった鹿の胃から出てきたゴミの塊) それだけでなく、人の食べ物の味や匂いを覚えてしまった鹿たちは、消化できないビニールなどのゴミを食べたり本来の食べ物でない人の食べ物を食べて体調を崩してしまい、死んでしまう鹿も出てくるようになってしまいました。  これらの問題を重くみた市は、鹿を本来住んでいた山に返そうと色々な作戦を行ってきました。市街地から離れたところで餌を与えたり、柵で隔離したり・・・  しかし、これらの作戦は上手くいきませんでした。  そこで市と鹿に関わる色々な人たちが話し合い、約10年前に市街地に鹿が出てくる原因になっている鹿への餌やりを禁止する方針を決めました。  その作戦のおかげで約10年前に比べて市街地に出てくる鹿は約半分になりました。 違反給餌問題 しかし、みんなで決めた餌やり禁止の方針に違反して餌をやり続ける人たちがいます。   そのために今でも鹿と人との色々な問題は解決せず、鹿は誤食や偏った栄養によって命をおびやかされ続けています。 そればかりか、その違反給餌グループの一部のメンバーは「宮島は鹿を虐待している」「鹿を餓死させている」など事実ではないデマによって宮島を中傷しています。  このHPは資料や根拠から本当の宮島の鹿の姿や魅力を知っていただくために有志が作成しました。  正しい情報を通じて宮島の魅力、野生動物との付き合い方を考えるきっかけになれば幸いです。

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